道教委は道立高校・特別支援学校に対し人事内示を行ったものの、学校現場では3月末に至っても配置される教員が決まらない事態が数多く報告されています 。 それらの未配置が生じることによって学級担任はもちろん、担当教科・科目と受け持ち授業時数を決められない事態も生じています。教員不足(教員未配置)が生じている学校では、未配置分 の授業を現在いる教員で受け持たねばならず、部活動・分掌業務にも支障が出ています 。
そもそも学校現場では、平均月96時間もの時間外勤務が強いられている状態 (全教「教職員勤務実態調査 2022 」)であり、子どもたちの学習保障や教職員の健康 のためにも教員未配置はあってはならない状
態です。
現在の教員不足は、教員採用数の見込み不足や新採用者の辞退など、様々な要因が考えられますが、特に道内高校の再任用率は7割ほどで 全国的にも極めて低く、教員不足が深刻な状況でも、劣悪な労働条件で 再任用辞退者をつくり出している状況です。
教員不足問題への対応は、教職員の定数増、教職員の長時間過密労働の解消などの根本的施策が必要ですが、道高教組は深刻になっている年度当初の教員不足(教員未配置)について、緊急に要請しました。

教員不足要請書