今年も名寄合研に参加した。

特急も岩見沢を過ぎると、急に雪が多くなる。旭川で乗り換えて快速に。ここからは急に1両の快速になる。思いのほか満席で隙間に入り込んだ。昨年は乗り継ぎに時間があり、自分が最初に乗ったのでいい座席だったが、今回は特急が5分遅れたこともあり、本来の出発時間を過ぎていた。とにかくトイレが限界に近付いているのに、この乗り継ぎ時間の短さは辛い。駅弁でも買おうと思っていたのに全く時間なし。窮屈な4人乗りの向かい合わせのボックスに男三人で名寄まで一緒だった。

名寄駅に着くと合研開始まであと10分。昼ご飯を駅で買おうと思ったが売店もなし、駅前商店街はほとんど全部シャッターが下りていて、スーパーが1件。走ってたどり着いたら定休日。昼飯はあきらめて会場に着くと、開始時間が30分後ろに変更されていたようだ。観光案内所でコンビニの場所を聞いておにぎりを買いに行った。

さて合研。「男女共同参画とジェンダー平等」~家庭・性・ジェンダーを担う保守運動の動向にもふれて~という題で、名寄市立大学 大坂 裕二さんの講演だった。大坂さんとは先日の全道合研のテーマ討論でお世話になり、何度も打ち合わせをして顔合わせをしていたが、本人に会うのは実は初めて。コロナなのでしょうがないがこんなことばかりだ。だから、いろんなところに行ってご本人とあいさつするのが意外に楽しみになっている。

大坂さんはスライドの組み立てが素晴らしく、1時間半、全く飽きなかった。男女共同参画は何を目指しているか、それを阻害する勢力などもきれいに説明されていて頭がすっきりした。そして、グループ討議。昨年は飲み会でいい出会いがあったが、今年はここでいい出会いがあった。元道教組上川支部長だったという年金者組合の小平さんだ。語られる言葉の一つ一つがご自身の実践に基づいていて、力が入っていた。ボクが「町内会の女性部ってありますよね。あれも集まった男性陣にお酒や豚汁を振る舞う。どうにかならんもんですかね。」というと、いとも簡単に解決方法を話してくれた。そして、本当に教育が好き。子どもが好きなのが伝わってくる。退職後に名寄市立大学で生徒さんとやった実践を自慢げに語ってくれた。「みんなには明日仲間が1人増えると思って歓迎会の企画を考えてください」という話し合いをさせたらめちゃくちゃ学生さんがよろこんで面白い企画をしてくれたこと。そして小平さんは、不登校だった生徒さんの見方もちょっと違う。「不登校なんてめったにできる経験じゃない。そういう経験を持った人の考えや見方は宝だよ。」なんて笑っておっしゃる。こんな先生に習ったら、不登校だったことなんて全くネガティブにとらえなくなることだろう。この出会いが今回の学習会での一番の収穫だった。コロナが終わったらゆっくりお酒を交わしたい。

そんなわけで帰路に着く。コンビニでちょっとの食材とお酒とつまみを買って、また例の快速に乗る。隣のお父さんは単身赴任なのだろうか、6歳3歳くらいの子どもたちとそのお母さんが電車の前でお見送り。手を振りまくるお父さん。そんな北の国からみたいな光景を見てほっこり。ゆっくり飲みながらパソコンに向かいこの原稿を書く。

一昨日は東京で、教育全国署名集約集会。そして今日は名寄。移動三昧だがお酒がうまい。いつも良い企画をしてくれる支部の皆さんありがとう。良い学びを共にできて幸せです。