13日の続きです。7月19日、留辺蘂高校に行き高校存続にがんばっている方とお話しました。「道教委は結局予算の問題しか考えていないのでは無いでしょうか。これだけ子どもの数が減って、将来を担う子どもたちにお金を回さないということで良いのでしょうか?大都市の高校に地方の子どもが通えと言うことでしょうか。」と語っておられました。

9月に発表された高校配置計画では留辺蘂高校の募集停止は1年延期になりました。道教委が昨年の計画での決定事項を変更するのは異例のことです。(といっても実は異例ではありません。募集定員より40人以上の減の入学生数になった場合は決定を変更して次年度の募集学級数を減らしています。そこは計画通り実施していただきたいところです。)

A先生は、「私は留辺蘂高校の総合学科の立ち上げに関わった。B高校の立ち上げにも関わった。そんじょそこらの人に地方の学校を残せと言って欲しくないぐらい(笑)。C高校の交通費補助にも関わってきたけどね、C町の議員の人は自分の孫を入学させて学校を守ってたもんだよ。」などと熱い思いを語ってくれました。

 夜は北見支部の分会代表者会議にお邪魔しました。始めてお会いする方もいて新鮮でした。「30日の全道分代で札幌にぜひいらして下さい!」と語りましたが、みなさんそうした時間を作るだけでも大変なようです。夏休みとはいえ、部活・講習などでなかなか札幌までは行けない。こんな状況で良いのでしょうか。夏休みに研修もできない。こんな状況を作ったのは道教委の責任ではないでしょうか。

 46協定が一方的に破棄されて15年になろうとしています。それからというもの、自宅研修を認めないばかりか、免許更新制は国のせいとしても、道の独自賃金削減、公宅料ははねあがり、学校はなかなか暖房も入らず心まで冷え込む。どんどん人手を学校からはぎ取る機械警備の導入、現業職民間委託、事務センターの設置。高校授業料無償化廃止で大混乱でした。今や事務をみるとかわいそうになります。そして病休制度の改悪、型にはまったいじめ対策、シラバス作成、2学期制の導入、入試の多様化、人事評価の導入、学習指導要領の押しつけ、土曜授業・7時間目授業の実施、特色ある学校づくりの押しつけ、機械的な授業時数確保、学テ体制・学力等実態調査、キャリア教育推進による教育産業の異常なまでの参入、学校統廃合による職場環境の激変、思想調査ともとれる服務規律等実態調査、署名までさせるコンプライアンスの徹底、挙げ句の果てにコロナ対応に観点別評価、ICT利活用の押しつけ、そして混乱を招く校務支援システムの変更。もう皆さんはなんで忙しくなっているかわからなくなっていると思うので15年分書いてみました。怒りが沸いてきたでしょ。

 結局46協定を破棄したのは教員を信頼できないと言うこと。それは体罰教師の密告制を導入している姿勢にも現れています。徹底した目的管理手法とPDCAサイクルで言うことの聞く管理職を養成し、教職員の声を聞かなくなった教育行政。

 教員と生徒だって信頼関係の構築が大事なことです。とはいえ、生徒の声を聞くのは勇気がいります。特に学級崩壊の時代は大変でした。それと同じなのかもしれません。昨年、教頭にならないかの意見を聞くフォームを道教委は作りましたが、あのように声を聞く取り組みが今求められているのです。もっと、現場の生の声を聞き取るところから始めるべきです。さらっと書くつもりでしたが、だんだん忙しくなった原因を考えているうちに熱くなってしまいました。ぜんぜんほんわかしていませんね(笑)。