高校配置を議論する地域別検討協議会が開催されています。全道19カ所。これに傍聴として参加して、意見を述べ、アンケートを書いています。ここまで6カ所に参加しました。参加者は管内の小中高の校長、教育委員会、経済団体、PTAです。ボクがここに参加する意義を感じているのは以下の点です。①高校配置計画に反対する正当な意見を道教委に伝える。 ②高教組の主張を地域の教育関係者に伝える。 と言うことです。私たちのこれまでの活動が、道教委も否定しきれなくなったなと思うことがあります。それは「少人数学級の意義」について、これまでは切磋琢磨するには一定の学級規模が必要だと言っていましたが、全く言わなくなりました。4~8学級が必要なのは部活の切磋琢磨と、物理などの教育課程のためだそうです。
今日は日高。ボクは次の様に発言しました。みなさん、どう思いますか?
○教員の多忙化 ○行き過ぎた競争教育 ○次期指針の方向性の3点について 高校配置と絡めてお話したい。
○一点目、教員の多忙化についてです。先日、日高選出の道議の方とお話しする機会がありました。その議員は、とにかくいい先生がいないんだ!と強く私に訴えていました。これは地域の声か、主観的なものか分かりませんでしたが、教員の笑顔が減っているのは事実です。それは、多忙だからです。明るみに出ている数字でも平均月40時間の残業をしています。過労死ラインの80時間以上の残業をしている教員もかなりいて、退職はもちろん、精神疾患を抱え、休職、過労死、そして代替教員の不足により、残った教員が一層多忙化しています。このブラック要因の多くが道教委と、文科省にあります。まず、道教委には魅力ある教育課程の前に、魅力のある教員作りをする。ゆとりのある教員配置をし、人事評価を含む厳しすぎる管理を止め、研修の時間を生み出す責務があることを指摘します。
○2点目、行き過ぎた競争教育についてです。 まず、今の子どもたちは義務教育段階から学テ、北海道チャレンジテストと点数でがんじがらめの学力競争が起きています。これでは保護者も生徒もいわゆる偏差値が高ければ人生は豊かになる、偏差値の高い学校に行くことが良い事。とすり込まれる。そうした価値感をすり込めば都市部進学校に流出するのは当然で地元の高校に魅力があるかどうかという問題を軽く乗り越えてしまう。高校教育に関するアンケートの話も出てきました。熟読させていただいていますが、希望する学習分野を見ると、めちゃくちゃ低い数字になっています。競争激化で、高校は進路決定のためのツールになり、学びに希望を見いだせていない。そして日本の若者は先進諸国では圧倒的に自尊心が低い。今望まれる学力観ともずれを生じた義務教育段階の学テ、チャレンジテストを早急に中止すべきだと感じますし、それが、都市部流出の大きな要因になっていると感じます。
○3点目、先ほど高校教育課から、現在の安定した状態の日高の高校を保っていきたいとあり、少し安心した気持ちになった反面、次の指針の方向性について、望ましい規模40人定員、4から8学級が本当に望ましい規模なのか、検証結果報告書を見ると検討・分析できていないにも関わらず、次の指針で同じ方向性を打ち出してしている事は全く理解に苦しむものです。この「望ましい規模」は私は望ましいと思いません。先ほど高校教育課から「安定した日高」の状態とありましたが、安定したでは無く、「望ましい日高」の状態と言っていただいた方が地元も元気が出るのでは無いかと思います。望ましくないんだけど維持してやっているんだぞと言うのが、次期指針の方向性として継続していくのだとしたら反対です。