今やっているカムカムエヴリバディーはなかなかの評判です。毎日の朝ドラを特集しているスポーツ新聞もあるほどです。ボクは朝ドラファンなのだけど、今日の朝ドラには「おー」っと感動しました。息子の桃太郎(青木柚)が万引きしたときに、20年以上要領も悪いし何も仕事をしてこなかった父錠一郎(通称・ジョー、オダギリジョー)が昔は夢があったことを語るわけです。何もしない、今でいえばニートともいえる父が語る言葉。朝ドラファンはいつかつて輝いていたトランペットを吹くのかとドキドキしているわけです。ずーっといつ吹くか、いつ吹くかと思っていたと思っていた視聴者は大きく裏切られました。トランペットを持った父はやっぱり吹けないのです。
そして言った言葉、「ひなたと桃太郎のお父ちゃんとして生きられたらそれでいい、それで僕は幸せや。それでも人生は続いていく」これにはジーンとしました。ドラマにありがちな「夢はいつかかなう」ということより、「かっこ悪くたっていい。生きていることが大事なんだ」という大切なメッセージを伝えたかったのでしょう。
今日は道労連主催の「川原先生の憲法講座2回目」でした。「権利とは、一人一人の個人が尊重されること。そもそも当たり前に皆さんが持っているもの。憲法13条が実は憲法の肝で『みんなが幸せになるんだ。みんな幸せになっていいんだ。』」と語る川原師匠の言葉に今日の朝ドラと共通するものを感じました。