ボクの母は小さい頃から戦争のことについてボクに語ってくれました。ベトナム戦争の枯れ葉剤で、鼻が天狗の様になっている人の写真を見たことは小さいボクには衝撃でした。「戦争ってなんて罪なんだ」と思ったものです。
そのボクが先生になりました。目の前には未来を背負っていく生徒がいます。前任校の時にイラク派兵がありました。授業の合間に生徒と考えました。広島にある被爆者の住む老人ホームに行った時、農家のカボチャを持って行くと皆さん喜んでくれ、車座になって何気ない話をしたり、被爆体験を話してくれる方もいました。ボロボロ泣く生徒。現任校では広島で体験談も聞きました。旅程的にあんなに疲れていたのにその時だけは真剣に聞かなければいけないという顔を見て生徒が大好きになりました。集団的自衛権の時にはNHKの朝ドラ「花子とアン」がやっていて、毎日解説しながら道新の戦後70年の体験記事を読んでから理科の授業をやっていました。見学旅行で長崎に行ったときも同じでした。本当はもっと遊びたいのだとも思うのですが、真剣に聞いていました。
あの時の生徒達はウクライナ侵攻を見て、どのように感じているのでしょう。
原発やエネルギー問題は近年毎年のように学んできました。もし事故が起きたら・・・ボクの生徒達は今のウクライナで原発が占拠されていることの重大さが分かってくれていると思います。
2年前にコロナ禍が始まってから、歌手のMISIAに注目しています。一昨年は中国の音楽対決番組で12曲の歌を披露しました。Youtubeでも「MISIA 中国」と検索すると出てきます。
その歌声にも感動するのですが、彼女の考え方、平和、愛に対する表現や言葉には、この人は黒柳徹子さんの後を継げる人だと勝手に思っています。
そのMISIAさんが日曜日にやっているラジオで、反戦歌特集をしながら、ウクライナの侵攻に関して次の様なコメントをしていました。
「こういうやり方やだ!戦争はやだ!武力が正義になる世界はやだ!って声をあげるっていうのはこの民主主義の国にとっては大事なことだと思うんですよね。それが反映されるわけですから・・・。だから私たちもこれを学び続けて、こういう世界はやだ!ってね。まずは声を挙げるって大事じゃないかなって私は思います。」
しっかり自分の言葉で憲法9条の精神を語っている。
やっぱりMISIAは本物だと思ったのでした。
ボクには、ボクらには何ができるかな。
写真は本部飯。やっぱり職場に調理場があるってサイコー。