「だから言ったベや!!」海で育ったボクには、小さい頃からなじみの言葉だ。さらに「はんかくさいんでないのか!?」と続くことも多い。さて本題。

 北海道教育委員会は9日、道内の公立小中・高校や特別支援学校で行った「いじめアンケート」で、道立学校2校で設定ミスにより44人分の回答が他の在校生や保護者らに閲覧できる状態になっていたと発表し謝罪した。重大な個人情報の流出であり、当事者である生徒の不安を考えると、道立学校全体への信頼を損ねる重大な事態である。

学校の内情を知らない人がこのニュースを見れば、「大事なアンケートなんだから、先生、きちんとやってくれよ」という思いになるだろう。しかし、私たち道立学校職員からすれば、「だから言ったベや!!」なのである。コロナ禍以降、GIGAスクール構想を強引に押し進め、私たちが何度も意見交換を申し込んでも道教委は無視を決め込んでいる。

「重大な生徒情報」を本当に守り切れるのか?各学校のシステム管理者(これは教員の仕事?)は不安に思っていたはずである。その不安がこうした形で表れてしまったことは本当に残念なことだが、少なくとも報道で道教委の言うような「インターネットで行うアンケートの設定マニュアルを作成」が防止策だとするならば、各学校のシステム管理者はこれまでの会議で情報管理上の危険性を何度意見をしても道教委の担当者は誠意ある対応をしなかったことを考えれば「だから言ったベや!」と思うだろうし、「こんな責任を負わせられるならやってられない」と感じるのではないだろうか。

 マイナンバーカードの情報漏洩も、手続きミスをした自治体職員のせいにされていたが、こうした仕打ちは落とし穴を作っておいて、穴に落ちたやつが悪いと言っているように感じる。

 今日、この件についてホームページに談話を掲載した。