今年も仕事納めまであと数日。ようやくここまでたどり着いたという方もたくさんいらっしゃるだろうと思います。今朝もすごく大好きな職場の元同僚に犬の散歩で会い、多忙で苦しむ職場の状況を聞きました。他のステキな先生も健康障害を起こす寸前(いや起こしている?)ような感じで切なくなりました。「もう下からは変えられません」と彼は言っていました。確かに職員会議で発言してもなかなか校長には響きませんし、道教委にも響きません。でも、だからこそ組合に加入して欲しい。組合だから交渉できるのです。一緒だから社会を変えていけるのです。他力本願(うちの殿様がそのうち良いことをしてくれる)と楽観的だったり、あきらめては組合費どころではないくらい労働を搾取されているだけ。そこに気づいて欲しいなと思います。もっと怒りの声を上げる。そのために組合に入って欲しいのです。「死ぬかもしれないくらい忙しい」本気で思っている先生がたくさんいます。本当に「死」の可能性まで考えながら仕事をするならまず組合で一緒に闘って欲しい。そう思うのです。

 ここ数日。「組合に入ろうと思っていました」という方がいたよという声、「今度、札幌に行くので本部に顔を出してイイですか?」なんていう地方の青年組合員の嬉しい声が立て続けに入ってきました。ある部分で組合の仲間がFamilyでありたい。そんなふうにも思います。ボクは大学時代寮生活をしていましたが、同じ階(ブロックという)の仲間20人とは家族のようになりました。たぶん、教室にいたら絶対友達にならんようなやつや、気にくわないやつもいましたが、毎日毎日麻雀をやっては馬鹿話をした仲間というのはまさに「家族」でした。組合というと難しい顔をしているようなイメージがあるかもしれませんが、子ども達のことを肴に笑いあったり、真剣に語り合える。うまくいかないときも寄り添える。そんな関係でありたいなと思います。

 ついでなので、前回の続き、通勤の話を書きたいと思います。通勤していると、毎日同じ人が車両にいたりします。ボクの車両には知的障害をもつ男性が乗っています。毎日つぶやくセリフが違います。「お母さん」と何度もつぶやいているときは寂しいのかなと思ったり、「もうすぐ年末です。」「すみません。遅れました。」なんて言っていると、会社や家庭での会話が想像できます。最近は降りるときに年上の女性の方が2日連続ふくらはぎにぐいぐい鞄を押しつけてきます。ボクよりあとに並んだのに、割り込んできてムッとします。他には、うちの娘と歳がさほど変わらない長い黒髪を後ろで縛った女性も一緒です。ボクは心の中で「黒髪のお嬢さん」と呼んでいます。降りる駅も一緒です。「黒髪のお嬢さん」はJRを降りると、エスカレーターの乗り口に登る階段の一歩目から走り出します。彼女は、エスカレーターには乗らず、廊下を走り、エスカレーター横のくの字に曲がる階段を駆け下りていきます。低めのヒールで走る姿は運動能力が高そうです。でも、エスカレーターで歩いて下るボクの方が速いです。何で彼女が階段を選択するのか謎です。そして長い階段を降りて、地下鉄に乗ります。毎日のように見る彼女ですが、なぜか切符を買います。かなり乗り継ぎはギリギリの時間です。それなのに定期は使いません。定期の方が高いのか?ボクは調べました。地下鉄定期は割引率が確かに低い。3か月で60日分です。週休2日で休日を含むとギリギリかもしれません。それにしてもサピカの方が還元されるし何しろ速いでしょうけど、これも使いません。ボクは気になって仕方ありません。彼女に聞いてみたい。そんな気持ちを抑えながら通勤しています。そんな毎日です。なんだか北海道新聞の「おじさん図鑑」の様になりました。

 皆さん良いお年をお迎え下さい。

 写真は今年最後のボクの本部飯です。赤い色がないですね。