今朝、通勤電車に乗る時に春まで教えた生徒が電車を降りてくるところとすれ違いました。その生徒はボクだと気づいて目が合いました。会釈するボク。その生徒さんは5分ほど遅刻の時間なので少し慌てながら会釈。急いで行けよーっとホッコリしました。
生徒の遅刻。担任の皆さんはどのように対応していますか?ボクは男子にはだいたいこんな感じです。
ボク 「おまえ、なーして間に合わないのよ」と少しからかい気味に言いいます。だいたいは寝坊なんかのくだらない理由。
ボク 「どうせ遅くまでゲームしてたんだろ。何時に寝た?」
A君 「2時半です。」
ボク 「それは起きれないわ。俺なんか9:30だ。」
A君 「はやっ!」
ボク 「なるべくベストの状態で授業して、そんで給料もらってたらそんなもんだ。それもおまえ達のためなんだよ。教えられるお前たちが2時半に寝てるんならあべこべだべ。勉強して夜中になったわけじゃ無いんだろ」「明日遅れるなよ!」
A君は無言で席に戻る。
ボク 「はい だべ!」
A君 「・・・」
ボク 「返事もできないならお母さんに電話しちゃうぞー笑」
こんな感じならクラスのみんなもにこやかでイイ感じでクラスが回ってる時です。
あるときには、つぎの会話になったこともありました。
クラスで一番落ち着かないB君が遅刻。
ボク 「なーして遅れたのよ」
B君 「いや、いろいろあって」悪気がある。遅刻が悪いと思っていればこっちのもんだ。
ボク 「なによ、遅れても仕方ないことでもあったのか。どうせトイレが長引いたくらいのモンだろ」
B君 「いやセンセー違うんだって、駅で困ってるおばあちゃんがいてさ。助けてたのさ」
ボク 「ほんとか、それはイイ話だから後で詳しく教えてくれ。遅刻は見逃してやろう。」
とほんとか分からないけど、「B君、おばあちゃんを助ける!」なんて見出しでこの事を学級通信に載せます。
優しさを褒められると生徒は喜びますね。
すると別の遅刻の日にB君は「いや、おばあちゃんが…」と嘘がバレるかなという顔で言いました。ボクはわざと信じるフリ。
ボク 「そうかい。それはイイ事をした。遅刻を取り消してやろう。また、学級通信一面だな。」
と言うと
B君 「すいません。寝坊です。」 なぜか正直にいっちゃう。
こんな関係になれば遅刻も朝から楽しいですね。
でも、やっとのことで学校に来てる生徒もいるわけです。グズルのをお母さんに追い立てられる様に学校に車に載せられて来たり、勇気を振り絞って家を出たけど足が向かず遅刻する子もいるわけです。そんな想像力を働かせて子どもたちを見たい。すると目を合わせてよく来たねと言う気持ちを込めて「おはよう!」と言って席に着く様に促すだけのこともあるし、「お母さん元気か?」「犬は元気か?」とか小声で会話したりします。そんなことで「俺と対応が違う!」なんて贔屓だとかいう生徒はいないですね。
朝の注意はさわやかに。なるべくみんなが居心地の良い空気を作る。そんなふうにできる時は担任が楽しいときです。
でもね、最後に担任をしたときは進路が決まった途端に悪気もなく遅刻する人たちがたくさんいて疲れちゃったなー。
写真は夏のボクの本部飯でした-。