地域別検討協議会「道教委、ついに嘆く」
昨日のオホーツク中地区の地域別検討協議会
道教委担当者は美幌町長の発言の後、ついに次の様に述べました。
『私たちも苦しくなってきている。できるだけ学校を残したいという気持ちがある中、なかなかうまくいかない。今の指針を適用すると、全部(の高校)が小さくなってしまう。全部(の高校が)無くなってしまうことが起こりうる。我々も考えなければならない。道教委だけでは考えられないレベルになってきた。』
ボク自身は「道教委が指針の矛盾を認めた!」と揚げ足を取るというより、担当者も人間だったなという思いです。人間ならば我々も含めて道民の想いは伝わるかもしれません。傍聴した空気としては、留辺蘂高校の募集停止はもう一度留保される可能性も出てきたように思いました。留辺蘂高校が募集停止になると言うことは、次は訓子府、美幌、津別になるという危機感から、次々と自治体からの発言がありました。要旨をまとめましたのでご覧下さい。ちなみにボクの発言も、会場で傍聴していた北見支部から次の様に連絡がありました。嬉しいですね。
『ZOOM参加の本部道端先生の傍聴者からの発言が、非常に説得力があって、会場の参加者も真剣に聞いてくれていた。今まで何度か、地域別検討協議会に参加し、発言も何回かしてきたが、いつも一人だけで、高教組の仲間がいない中での発言だったので、心細かったですが、今回は道端さんの発言があり、ちょっと安心。うれしかったです。』
発言要旨です。黙秘権を行使している校長達はともかく、その他は道教委に批判が集中しています。
北見市長
近年、生徒と教職員が一丸となり魅力ある学校づくりで一丸になっている。道教委がめざす姿が実現していることを実感している。募集停止は市にとっては大きな損失である。機械的な学級削減をやめ、慎重に。現状に合わない高校づくりの指針の見直しの必要があることを指摘させて頂く。指針作りをせよ。
美幌町
普通科1学級減となっているが、中学生からは一定数確保できる。特色を生かした取組ができるように地域の痛みを理解して頂いて、理解ある取組を。
道教委。
普通科はいろいろデータをいただいているので、町内のデータを見て判断したい。
留辺蘂高校PTA
結果を出している。そういう取組をしているところを学級減、募集停止するのは乱暴だ。中学区という中で唯一の総合学科では無いか。人員が足りないだけで乱暴な動きをするな。
津別PTA会長
町は支援してくれている。何を求めて高校に進学するのか。子どもはどういうことが希望なのかを指針に反映すべき。
津別中学校PTA会長
魅力的な高校を作ると言っても子どもの奪い合いになってしまうし、大人が奪い合うのでは無く、子どもが行きたいという選択肢を残すべきだ。
美幌町長 この会は意見を聞くと言うより、答えておわりだというのがおかしい。この会は止めるべきだ。地域は生徒を集める努力では無く、子どもたちにどのような教育をするか努力してきた。ぜひ受けて止めて欲しい。
訓子府町長
留辺蘂は熱心な取組で町立ではないかと思うくらいの取組をしている。次は訓子府も20名に達しなければなたを振るわなければならないという道教委の思いも分かる。先日、道教委の幹部の前でも伝えてきた。熱い思いを持っている地域の方々とどうつながっていくか。財政の考え方ではだめ。私が財政課に直接行く前に道教委に議論をしてもらいたい。
私の意見
指針そのものを見直すべきだという声はこの地域だけでは無くて道内の過疎地域を中心に大きな声が巻き起こっている。また、知事部局レベルで議論すべきだという声もわき起こっている。この地域でも第1回の時は訓子府町長さんからの指摘もあったと記憶している。それは、急を要すると言うことでは無いか。5年で見直すと言うことだが、コロナをきっかけに、教員免許・英語民間試験をはじめ教育政策の問題点が浮き上がって、変化を求める声はより大きくスピード感を増したわけで、その結果が小学校では40年ぶりの学級編制基準の変更に至った。それは財政的な問題で小学校のみの改正となっているが、少人数学級を求める声は不可逆的で、この指針で高校配置をすすめることは令和5年まで待っていては北海道教育にとって大きな損失になるわけです。また、指針の変更性を感じているならば、特に募集停止という大きな判断は保留すべきでは無いでしょうか。また、魅力あるとして打ち出した道教委の姿勢そのものが問われるわけで、総合学科に対する総括・反省が無く留辺蘂高校が募集停止になることは道民としても納得できないのでは無いか。
また、学校現場の多忙化は目を覆うばかりの現状です。これは文科省・
道教委の施策によってもたらされたものと考えています。 働き方改革が先で、そのことなしに間口減をすることは、労働環境のさらなる悪化を招き、活力減退の学校づくりになってしまいます。ただでさえ多忙化が進んでいるところに今はコロナ対策とGIGAスクール構想の前倒しにより、ものすごい負荷がかかっています。一時的でも労働条件を改善すべきであって、悪化させる様な施策は避けるべきです。
子どもたちの笑顔のためには、多忙化で悲鳴を上げている教職員の笑顔があふれるような教育条件整備が必須です。
今年度中にも指針の抜本的見直しを求めたい。
写真は今週一週間の道端の「本部飯し」です。物販のそうめんと、我が家でいろんな野菜が取れているので食べまくりです(笑)それにしても暑いですねえ~。朝野球でHR性の2ベースを打って爽快な気分ですが、暑さか眠さか、もうろうとしてきました。