先輩から封筒が届きました。
 深川西高校で理科の先生をしている岸広昭さんからでした。とっても優しくて穏やかで大好きな先生です。岸さんといると、渓流釣りをやめて一休みしているときのような、川の静かなせせらぎと葉のざわめき、そしてきれいな鳥の声が聞こえる、そんな気持ちになります。宛名の字体を見ただけで岸さんからだと分かるお手紙。めずらしい天王星とミランダの丸い切手が貼ってあります。こんなことにも岸さんの優しい気遣いを感じます。中には小さなお手紙がついていて「高教組、書記次長お疲れ様です。高教組情報を読みました。研究会向けの原稿を送ってくれませんか。書けたらということで・・・。」と書いてありました。
 そして、岸さんが深川西高校で発行している「進路通信」が同封されています。岸さんの「進路通信」はいわゆるフツーの「進路通信」とは全く違います。フツーの進路通信は、どちらかと言えば、やれ国公立に何人合格しただだの、合格のために早く勉強しよう!なんて書かれていて、「やべーな」と危機感をあおり立てるものが多いような気がします。でも、危機感で勉強させるってなんか寂しい気もします。「学問は楽しい」という原点を忘れて大学に進学するとリクルートのための大学生活になっちゃいそうですもんね。
 でも、岸さんの「進路通信」は読んでいて、本当に心が温かくなる読み物が中心です。深川西高校の生徒さんに書かれた進路通信ですが、ボクにとっても心強い応援歌のように聞こえてきました。お仕事が大きく変わったボクには余計に心に染みこみます。岸さんもそういうつもりで送ってくれたんだと思います。心遣いってこういうことをいうんだなと思います。岸さんに教わる生徒さんがうらやましくなります。
 何回か分の進路通信と近況報告が印刷されていましたが、最初にあったのは「教養のある人ってどんな人?」という題で、記録のかかる鉄人・衣笠祥雄選手にデッドボールをぶつけた若手の西本投手のエピソードが紹介されていたりします。いい話なので、お裾分けしますね。岸さんに承諾してもらったのでPDFを添付します。岸さん森の時計(5.6)