ここ10年くらい、朝の連ドラを見るのが好きです。

今やっているのは「おかえりモネ」。清原果耶さんが主演。透明感のある感じで若いけどステキな女優さんです。気仙沼周辺を舞台に東日本大震災5年目の世界が描かれています。大震災が一人一人の人生や心にどんな変化をもたらしたかがストレートに表現されていて、かなり泣けます今日やっていたのは、林業の村で存在感が出てきた「モネ」が気象予報士試験に合格し、退職を申し出るシーンでした。

残念がる村人と、それを励まして送り出すシーンが印象的でした。その中で、村のおじいさんが、石ノ森章太郎さんの絵本のコメントを紹介していました。

 

どんなに時代が変わっても

面白さを見つけられれば

人間はいくらでも熱くなれる(石ノ森章太郎)

 

高校現場ではよく、進路のためのLHRとして「目標」や「夢」を持たせる。と言うことをやります。教育産業の用意する「進路ノート」の様な冊子の構成がそうなっているのです。目標を決めさせて、そこから逆算して努力させる。これがボクはすごく嫌いです。そこで語られる夢はなんか押しつけだったり安っぽかったりする様な気がるからです。 17や18歳で夢や希望なんか語れるか?と思うんです。そりゃ小さい頃から保育士さんになりたいとか、お菓子屋さんや花屋さんになりたいなんて夢を持っている子もいます。でも、「本当にみなさんは17歳で夢は決まっていたんですか?」と問いたくなる。

この石ノ森さんのコメントに集約されていることってけっこうあると思うんです。「面白さを見つける」それが人間のエネルギー源になる。でもそれって簡単なことじゃない。そして、それが見つかったときにはみんなで応援してやればイイと思うのです。

1年くらい前、「歌手をめざしていてAvexと契約しました!」なんて4年前の卒業生が連絡してきました。この秋から上京するようです。これだけでもすごいことだと思いますが、自分のやりたいこと、伝えたいことにまっすぐにいられたことがすごいなーと思います。高校生の彼女に、これは無理だ、あれは無理だと言わずに、夢を追っている先輩や、芸人さんを教室によんで進路を語ってもらったことは正解だったなと思っています。

 写真はキッチン付きの職場ならではのボクの昼ごはん特集です。最近は家庭菜園で取れた大根やベビーリーフ、キュウリやシシトウなんかを美味しく食しています。