6月27日に青年部教研がありました。

 本当なら集まって語り合いたい。それが青年部の思いだったはず。残念ですがZOOM開催となりました。学校祭の準備で忙しい学校も多い中、高教組青年部の仲間が画面上に集いました。最初はボクの方から「たのしい教師人生を送るために」ということで話をしました。7月11日には「教育全国署名スタート集会で」で本田由紀さんに参加してもらいますが、本田さんの提唱した「やりがい搾取」に対して「やりがいキープ」を提案させてもらいました。たくさんのやりがいは引き受けない。でも、1つだけはやりがいをキープしていきましょうと言う提案です。ボクの話のあとは、各自レポートを持ち寄り、学習会をしました。ボクのグループはとてもいい発表が続きました。

 Aさんは自分のやりたい教育と現実行われている「我慢をさせる教育」に対していろいろと考えて悩んだこと、これからやりたいことが綴られていました。目の前で行われていることに対して、「どうこなすか?」ということは考えられても、「そもそもそれって教育として正しいのか?」という観点をもつことは多忙化の中でとても難しくなっているように思います。Aさんのように教育の原点を見つめる。そういう視点を若い先生が持っていることにとても嬉しくなりました。

 Bさんはボクの講演を聴いて「ぼくは自分のやりたいことってあるのかな?」なんて話していましたが、レポートは民主的な学級づくりをどう進めるかということに真剣に悩んでいて、「やりたいこと」がない教師には全く見えませんでした。多数決で何でも決まってしまいがちなクラスをどうしていくのか、とても深い話でした。これってベテラン教員でも難しいことだし、忘れてしまっている感覚かもしれませんよね。

 Cさんは、「初心者マークの担任業」ということで、なかなか難しい状態で入学してきたクラスの子達と格闘する様子が綴られていました。起き勉と闘いながらも生徒さんに対する温かい感じが伝わってきました。また、Cさんは他の先生のレポートに対する感想やアドバイスを的確にまとめることがすごい人でした。きっといろんな経験の中で、豊富な選択肢をお持ちなんだろうなと思いました。

 また、きっと集まれる時が来ます。元気にお会いできるまで各地でいい実践を重ねて下さい。

 写真は高教組本部前のバラ園です。