先日、組合の若い先生と話をしました。初めて話す方でしたが、とても楽しい時間でした。B採用になったものの4月採用にならなかったこと。途中で期限付き採用になったものの全然専門外の教科だったこと。ボクの勤務していた古平の生徒を教えていたこと。その中で組合の先生に声をかけられて加入したこと。などなど。めちゃくちゃボクと共通点がありました。

今、新採用になり、小さな学校で楽しく勤務しているようでした。野球部の顧問だというので、「野球は大変じゃないですか?」と聞くと、「野球経験は無いですけど野球は好きだし、生徒と一緒に野球をやっているんですよ」とのこと。これもボクと同じでした。きっと時間的には結構な負担だと思います。さらに雑誌「教育」を読む会に参加してるんですよ、なんて学ぶ意欲にあふれています。

図は2018年OECD国際教員指導環境調査の1つです。48カ国くらいの国際比較になりますが、日本の中学の先生は部活を中心に他国の先生よりも事務・採点・学校経営などに大きな時間を割かれているのが分かります。生徒指導が少ないのはボクには意外な感じがしましたが、授業と授業準備をやりたいのにこれだけ別の業務に関わらなきゃいけない。調査国平均より週当たり18時間も多く働いているというのですから異常です。

でも、教育条件が整っていないからと言って教育現場では生徒の前で逃げるわけにはいきません。僕ら組合は教育条件整備のために要求し運動を続けていますが、同時に目の前の生徒さんに対してどのように向き合えるか。授業や担任で若い先生を元気づける。種をまいていかなくてはなりません。

写真のギョウジャニンニクの種を見ながらそんなことを考えていました。(6月10日)