9月6日(木)、胆振地方中東部を震源として発生した地震は最大震度7を観測し、人的被害、建物被害が多く生じています。亡くなられた方々とご家族のみなさんに心から追悼の意を表します。また、被害にあわれた皆さまに心からお見舞いを申し上げます。

 特に被害が大きかった胆振地方、日高地方を中心に被害状況の聞き取り調査を実施しました。避難所生活を余儀なくされている子、不安の中でおびえる子、眠れないと訴える子、心身の不調を訴えて保健室に通う子が増えています。 避難指示が出ており、校舎や体育館が使えない、学校再開の見通しがたたない実態があります。公共交通機関の再開の見通しがたたず、生徒が通学できない、通学に支障をきたしている実態もあります。

 このように、被災地の困難はいっそう深刻度を増しており、このことは子どもたちにも大きな影を落としており、一刻も早い復旧と再建、生活の安定が求められます。

 9月12日、道高教組・道教組は、道教委、北海道に対し、「施設・設備の被害状況を早急に調査し、修理・修繕すること」「被災した児童生徒に緊急の就学援助を行うこと」「災害を体験した子どもたちの心のケアのため、要望のあった学校には、スクールカウンセラーを配置すること」などを求める緊急要請を実施しました。

 また、北海道経済連合会、北海道商工会議所連合会、北海道中小企業家同友会、北海道労働局に対し、「9月16日からの就職試験に向け、被災した高校生の就職希望者が不利益を被ることがないよう、特別な配慮」を求める緊急要請を実施しました。

胆振東部地震被害にかかる緊急要求書