全体集会は140名の方の参加となりましたが、多くの方がスッキリしたというような感想を書いていました。

「もやもやしていたものの輪郭が鮮明になった気がします。なかでも若者の自殺者が増えている要因の一端が腑に落ちました。どこを見て授業をすべきなのか再確認できました。多忙化の中、見失いそうになりますが合研が復活の呪文として明日へのはたらく力となりました。ありがとうございました。」

 

どこを見て授業をするか?やらされることばかり増えると、何のために教育をしているのかほんとに見失いそうになります。次の感想も同じようなものです。

 

「武田先生のご講演、日頃教壇に立っていると、忘れがちな話をしていただき、とても心に刺さりました。普通に職員室や教室では「宿題」という言葉が飛び交ってますが、本当にそれは生徒にとって必要か、それも生徒の目線で考えて必要かという視点が確かに欠けているところもあるなと感じました。」

「『マルトリートメント』特別支援学校でも、日々おこっていると思います。『よい商品』の『よい』のなかみが様々あって、そこに教員間での価値のぶつかりもあると感じます。『学んだことを忘れた後に残った物が大切』は刺さりました。被教育体験とし、『残ったもの』で自分ができていた。物足りないので、自分で学びを探していろいろ今に至る。そういう生き方ができる程度のものは残っていてよかった。我が子はどうか?今まさに、受験生で何も残らない。ベネッセのために『ログ』を残している『商品』にだけにならないように。『残ったもの』をつかめるように、適切なトリートメントをしたい。どうもありがとうございました。」

 

やはり、今は何ができるかということが上から強く言われ、学ばない子どもが悪い!ってなりがちですね。次の感想にもそんな気持ちがこもっています。

 

「短い時間に大切なことがぎゅっと詰まっていました。武田先生をはじめ、各部の話を聞いて思ったのは、学校は一番大切なことを忘れているのではないかということです。「できてもできなくても、あるがままが認められる」ということが認められない学校では息苦しさを感じて行けなくなる、行きたくないと思う児童生徒が増えるのも当然なのかなと思います。もう少し一人一人のペースを大切にしながら、できるーできないといった二者択一的な評価にとらわれない学校を取り戻していく必要があるのかなと思いました。」

 

第2部・第3部についての感想もありました。

「GIGAスクール構想に様々なお考えを持ちつつ、子どものため、生徒のために前向きに仲間の先生方と学習し合いながら、各校でご活躍されている道教組の加藤先生、内藤先生に敬意を表します。とても勉強になりました。藤澤先生、新藤先生からは、学習発表会の発表の中に子どもたちの本心があったというお話や学校が生活の場としての学校ではなくなりつつあるのでは?というお言葉が強く胸に刺さりました。」

「第三部のICTの議論、運営上収拾がつかないという理由なのか、現場は2名の先生からの話でしたが、できれば私や他の先生も入って会議形式でできればよかったなんて思いました。」

「自分は養護学校に勤務しておりますが、授業の研究でも、若い先生がICTに傾きすぎている、かなというようなことがあり、子ども同士での授業の振り返りなどがあまりなく(自分で動画で振り返るなど)横の繋がりが薄まってきている感じもあり、そのことも思い出しました。その時に授業は皆でつくっていくもの、という教師の中では当たり前と思っていることが教師同士でも通じにくくなってきている感を受けました。ベテランと言われる世代になってきて、ジェネレーションギャップでは済まされないと教育の本質を自ら問い直しています。」

 

学生からの感想ももらっています。

「第3部のお話を聞く中で、教育現場の急速なICT化が進む中で、それらに使われるのではなく、長期的な影響を見据えながら教育を充実させるためにそれらを使っていくことが重要なのだということに改めて気づかされた。」

「私は現在教員養成課程に通っており、これまでに実習で数回小学校に足を運んでいます。そうした経験から今回印象に残ったのがICT活用に関する課題です。家庭への金銭的な負担や子どもの心身への影響等様々な課題が提示されていましたが、子どもがタブレット等で「できること」をどのように制限するかも課題であると考えています。例えば実習先の小学校では一人一台タブレットを与えられており、休み時間も自由に使用することができる状態でした。しかしそうすると休み時間等に学習とは関係ないアプリやゲームで遊んだり、子ども向けではないような広告の載ったサイトから調べものをしていたりし、先生方も快くは思っていないようでした。またある児童が独断でパスワードを学校指定のものから変更してしまったせいでログインできなくなり、それまでの学習の記録を消して新たにその児童用の記録を作り直さなければならなくなったというケースもあったそうです。タブレット端末等を導入する際の課題に対する具体的な対応が難しい状態でその段階に移行するには課題が山積しているのだと、今回の全体集会を通して再認識しました。」

さあ、明日から2日間は分科会です。学びの秋満開と行きましょう!

写真はここ最近のボクの本部飯でした